NIEに関する一般記事

学生・生徒と社会、どうつなげるか/第47回実践研究会一般記事バックナンバー

大学でのNIEについて話す高見大介副センター長

授業での活用例報告

 新聞を教材に使う教員らの自主組織「県NIE実践研究会」の第47回研究会が10日、大分市の大分合同新聞社であった。大学と高校の教員が、授業での新聞活用事例を説明。新聞というツールを使って若者を社会とどうつなげるかについて理解を深めた。
 約30人が参加した。日本文理大学人間力育成センターの高見大介副センター長は、学生が新聞から地域の課題を見つけて現地で活動、課題の本質に迫る授業について話した。「新聞は地域社会からの手紙。NIEをフィールドワーク、プロジェクト学習、社会参画につなげてこそ、地域で若者が育つ」と指摘。記事が投げ掛けるメッセージから学生が動くことで、前向きに生き抜く力が育つことを強調した。
 大分豊府高校の高倉圭一教諭は、終礼時に生徒が紹介した新聞記事を基に生徒同士が議論を深める、3年1組のNIE活動を報告。ニュースや進路への関心が高まっている一方、ニュースに接する生徒と接しない生徒の二極化や、ニュースに対する思考のさらなる深化などを課題に挙げた。
 はがき新聞の作り方を学ぶワークショップもあった。次回は10月8日午後2時から。教育関係者は自由に参加できる。

このページの先頭に戻る