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時事問題、仲間に紹介/中津の「中学生ステップアップ講座」一般記事バックナンバー

新聞をめくりながら、時事問題を付箋紙に書き出していく中学生=耶馬渓サニーホール

 中津市教委は、希望者を対象に開催している「中学生ステップアップ講座」にNIEを取り入れている。新聞記事を国語の学習教材にし、意見文を書いて新聞社に投稿したりディベートに挑戦する。
 講座の会場は市内の小幡記念図書館と耶馬渓サニーホール。隔週で土曜日に開いている。国語、英語、数学の学習があり、講師は委託先のNPO法人「学びの共同体」から派遣された塾講師らが務める。挑戦意欲のあるリーダーの育成を目指し、論理的に考えて発信する力を養うのが目的。
 4日に耶馬渓サニーホールであった国語の講座には、2、3年生約20人が参加。3~4人のグループに分かれ、過去1~2カ月の新聞から気になるニュースを選んで仲間に紹介。その後「消費税引き上げ再延期」「伊勢志摩サミット」「自動車の燃費不正」「熊本地震」などの時事問題を思い付くだけ付箋紙に書き出し、投稿文のテーマを絞り込んだ。
 豊洋中3年の梅木優稀斗(ゆきと)さん(14)は「新聞を読むと社会への理解が深まる。自分から情報を集めて考え、発信する力をつけたい」と話した。
 日頃から新聞を読む習慣を身に付けるため、次回の講座までに家庭や学校で新聞を読み、自分の主張の根拠材料となる記事を集めてスクラップ帳を作る宿題が出た。

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