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図書室に「新聞コーナー」/中津市山口小一般記事バックナンバー

国内の図書館共通の分類法に従って、蔵書を並べ替える学校司書=中津市の山口小学校

 春休みを利用して、中津市の山口小学校は図書室の“大改造”を進めている。約7千冊の蔵書を国内の図書館共通の分類法に従って並び替え、引き続き地方紙や全国紙をそろえた新聞コーナーを確保。図書館で本を読むだけでなく、本や新聞から情報を探して学ぶ「情報・学習センター」にするのが狙い。
 3月28日は市内の学校司書10人が集合。2カ所に分かれていた図書室を1カ所にまとめ、「総記」「哲学」「歴史」「産業」などの分野別に番号を付ける「日本十進分類法」に従って本を並べていった。
 これまでは、児童が本を手に取りやすいよう司書がテーマごとに本をそろえて紹介していた。児童が自分で本を探さなくなるため、大改造に踏み切った。「疑問にぶつかったときに自分で解決法を探す力を身につけてほしい。調べて分かるという経験をたくさんさせたい」と同小の金田美千江学校司書。
 中津市教委は学校図書館の機能強化やNIEの取り組みを通して、児童生徒の情報活用能力の向上を目指している。田辺玲子指導主事は「学校図書館を整備し、本や新聞を使って必要な情報を検索する力をつけさせたい」としている。

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