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新聞使い「電力」学ぶ/別府羽室台高校一般記事バックナンバー

新聞記事を使って考える生徒

 別府市の別府羽室台高校の2年生が原子力発電所に関係した最近の新聞記事を使い「現代世界の電力」を学んだ。再稼働をめぐって社会的に関心の高い話題を取り上げ、再生可能エネルギーについても考えた。
 地理の授業の一環。この日は大分合同新聞2月9日付朝刊で報じた高浜原発3号機(福井県高浜町)が「営業運転」態勢に入る予定という記事と、大津地裁(滋賀県)の運転差し止め仮処分決定を受けて停止作業を始めた3月10日付夕刊の記事を使った。松本勝教諭が国内の原発の再稼働状況、原発停止による電力会社の損失についても補足説明した。11人の生徒は真剣な様子で聞き入った。
 発電の種類や仕組みは写真や図で説明。水力、火力、原子力発電の比率が高い国も紹介した。主体的な学びを引き出すためのグループ学習では、3班に分かれて各発電のメリット・デメリットを意見交換。「水力は需要に合った柔軟な供給ができる」「火力は事故が起きても被害は限定的」「原子力は大容量の発電が可能」などの答えが出た。
 身近な話題や社会情勢を知る記事を読ませ、生徒の興味を引く授業を展開する松本教諭。「再生可能エネルギーも含め、どう組み合わせるのかが今後の課題。日本や世界各国の電力政策にも注目してほしい」と話した。

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