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6年生に生まれた日の新聞/寒田小、授業で活用一般記事バックナンバー

新聞のコピーを見せ合う児童=大分市の寒田小学校

 大分市の寒田小学校で15日、佐藤由美子校長が卒業を目前に控えた6年生98人に新聞を使って授業をした。佐藤校長は児童一人一人に、生まれた日の大分合同新聞朝刊1面のコピーをプレゼント。児童は社会に“デビュー”した日の出来事を知り、社会と自分のつながりについて考えた。
 6年生が生まれた2003年度は、鳥インフルエンザやBSE(牛海綿状脳症)の発生、新型肺炎SARSの流行、六本木ヒルズ開業などがあった。県内では市町村合併の調印式や統一地方選があった。
 コピーを受け取った児童は今の新聞に比べ小さい文字にびっくり。友達と見せ合ったりして紙面にくぎ付けになった。
 佐藤校長は「大きな出来事が起きた日もあれば静かな日もある。それがつながって日々が流れ、その中で私たちは生きています」と説明。「おうちの人に見せて話をしてみて。社会の一員としてこれからどんな生き方をすればいいか考えてほしい」と述べた。
 5年生の時からNIEの学習をしてきた児童たち。佐藤寛倖君(12)は「新聞を使った授業は楽しい。最近は気になった記事を切り取るようになった」、藤井詩音さん(12)は「生まれた日のニュースをお母さんが覚えているかなあと思いながら読んだ」と話した。

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