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日本文理大付高に新聞クラブ一般記事バックナンバー

記事を入力する新聞クラブ員=佐伯市の日本文理大学付属高校

NIE推進、毎月発行/全クラスに報道委員

 佐伯市の日本文理大学付属高校に本年度、新聞クラブが発足し、毎月「文理生徒新聞」を発行している。県高校文化連盟によると、県内で高校新聞部やクラブは減少傾向にあり、新しく発足するのは非常に珍しいという。

 日本文理大学付属高校は新聞を活用した教育「NIE」を推進しており、その一環としてクラブを立ち上げた。クラブ員は5人だが、全校生徒を巻き込んで新聞作りをするため、全クラスに記事を書く報道委員を1~2人配置しているのが特徴。クラス内の話題や出来事など細かな内容まで網羅できるようにしている。
 活動は昼休みなどに自主的に集まり、同校の情報技術科が開発したソフトを使って記事を入力。クラブ員が中心となって編集作業をしている。
 完成した新聞は各クラスなどに掲示。面白いと感じた記事の横には印を付けられるようにし、読者の反応が分かるようにしている。今後は同校のホームページに掲載する予定で、学校での出来事や生徒の関心事などを保護者や卒業生らに知らせる役目も果たす。
 部長の田村匠君(18)=3年=は「読む人が思わず笑顔になるような新聞を作り、将来的には新聞コンクールで全国入賞できるようにしたい」と話した。
 県内の高校では少子化などの影響で新聞部が廃部になったり、新聞を発行できなくなっている部が多いという。県高文連新聞専門部の西裕一郎専門委員長(大分豊府高校教諭)は「新しくクラブが発足したことは喜ばしい。さらに広がって活性化するようにしたい」と話している。

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