NIEに関する一般記事

新聞記事で感動シェア 津久見高海洋科学校一般記事バックナンバー

授業開始前、教員から配られた新聞記事を真剣に読む生徒

毎朝授業前、視野広げる

 臼杵市の津久見高校海洋科学校(木戸孝明校長)は、朝の授業開始前に教員が新聞記事をピックアップし読み聞かせる「シェアタイム」を全校で実施している。多くの学校が導入している朝読書と同様、学習前に気持ちを落ち着かせるとともに、時事問題への視野を広げる効果も狙っている。

 遠洋航海実習で一定期間情報に触れられない生活をする生徒も多い同校。実習船の中でたまにファクスで送られて来るニュースを食い入るように見る生徒を見た教員が、情報吸収欲に応えようと企画し、昨年から始めた。同校によると、今は未読家庭が増えていることから、学校が新聞記事に触れる唯一の場になっている生徒も多い。
 ピックアップする記事は、1学年につき5人の教員が学年ごとに選定。海洋、船舶、漁業に関わる記事や他の高校の活動を伝える記事、スポーツ記事、コラムなど幅広く扱っている。「今、興味や関心を持っていること」などを話す面接の指導にも役立っているという。
 同校の佐藤誠教務主任は「教員が感動した記事を生徒ともシェア(共有)しようと記事を選んでいる。将来は生徒にも記事を選んでもらい、記事を基にディスカッションして自分の考えをしっかり説明できる生徒を育てたい」と話している。

このページの先頭に戻る