大分ITネットワーク社会研究会

〈2月例会〉「オープンソース」紹介

[2014年02月27日 09:57]

鈴谷瑞樹氏(福岡市の博多図工室代表)

 大分ITネットワーク社会研究会の2月例会が26日、大分市のレンブラントホテルであり、博多図工室(福岡市)の鈴谷瑞樹代表が「オープンソース文化と日本の産業が生み出す新たな世界」と題して講演した。
 コンピューターを動かすソフトウエアの分野では、プログラムの仕組みを誰にでも無償で公開する「オープンソース」の概念が一般的になっている。それが製造品といったハードウエアの分野でも広がり始めていることを紹介。「技術的に誰でもできるとはいかないが、商品の製造法などが公開されると、消費者がより使いやすいものに変えられるようになる。新たな産業の創造や、日常生活の変化につながる」とメリットを説明した。
 「オープンソースは商品開発の裾野が広がる仕組みと理解してほしい」と強調した上で、「気候や風土など地域の特性にあった商品が各地で生まれるようになる」と展望を語った。
 海外に比べて日本には高い技術を持ったプロのものづくり技術者が身近な場所に多くいることを挙げ、「日本は素人の斬新なアイデアとプロの技術を組み合わせやすい環境にある。アイデアを形にするコミュニティーの場づくりも重要だ」と話した。

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