飛び出せ学校

臼杵市臼杵南小4、5年 地域の歴史、広く発信飛び出せ学校のバックナンバー

宗岡記者から取材の仕方や記事の書き方を学ぶ臼杵南小学校の児童たち
分かりやすく、目を引く見出しを付けようとグループで話し合った

史跡、伝統を徹底取材

 2009年に中臼杵、南津留の両小学校が統合して開校した臼杵南小学校。校区に残る史跡や伝統芸能から歴史の深さ、重みを感じ取ることができる。地域の歴史を深く調べ、広く発信しようと4、5年生合わせて21人が新聞作りに取り組んだ。

 「校区のどんなことを伝え、多くの人に知ってほしい?」。大分合同新聞社報道部の宗岡博之記者(44)が児童に問い掛けた。「棒術」「杖(つえ)踊り」「キリシタン墓地」…。普段の地域学習で親しんでいるからか、特色を示すキーワードがすらすら出てきた。テーマごとに分担を決め、記事の書き方や写真の撮り方などを学び、現地を取材。各テーマに詳しい地域の人から話を聞いた。

 児童が運動会や祭りで披露している棒術。歴史や名称の由来について研究者に尋ねた。東神野(ひがしこうの)地区に伝わる「風流(ふりゅう)杖踊り」の始まりや内容、継承していく上での課題を取材。掻懐(かきだき)地区のキリシタン墓地について聞き、キリスト教の広がりやその後の弾圧の時代背景が詳しく分かった。

 統合前も含めた長い歴史を受け継ぐ母校も地域の“伝統”の一つ。校歌作りに携わった人たちから学校、地域への思いを聞き、学校の大切さもあらためて知った。

 大分合同新聞社の佐藤一郎整理・校閲部編集委員(50)から見出しの付け方や紙面のレイアウトについて学び、カラフルで楽しい見出しやイラストを制作。子どもたちが引き継ぐ歴史、伝統をまとめた「引き継ごう! 臼杵南の伝統」が完成した。

新聞作りの様子(動画)

子どもたちが作った紙面

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