飛び出せ学校

佐伯市明治小6年 新聞で社会に伝える飛び出せ学校のバックナンバー

守屋記者と取材する際の電話の仕方などについて一緒に勉強する児童たち
「伝えたいことを一言にまとめよう」。見出しを考える子どもたち

環境に優しい工夫を学ぶ

 佐伯市弥生の明治小学校は経済産業省のエネルギー教育モデル校に指定されている。6年生20人は4年時から3年間を通して「エネルギー環境学習」に取り組んでいる。これまで学んできたことを広く社会に伝えようと、新聞作りに挑戦した。
 「エネルギーについて、どんなことを学んできたのかな」。守屋茉冬記者(25)=大分合同新聞社佐伯支社=が問い掛けた。子どもたちは「地球温暖化」「原子力発電」などと次々と答え、「自分たちの身の回りの企業では、エネルギーを有効に使うためにどんな工夫をしているかを調べたい」と話した。取材の仕方や記事の書き方を学んだ後、林業や水産業など市内の6事業所に取材を申し込んだ。
 板金加工などを手掛ける二豊鉄工所の戸高信一郎社長(41)からは、二酸化炭素(CO2)を出さないように太陽光パネルを付ける準備をしていることを聞いた。シイタケを栽培している佐藤慶二さん(56)は「一度にたくさんのシイタケを乾燥させ、乾燥機を何度も使わないで済むように工夫している」と話した。
 佐伯広域森林組合(戸高寿生組合長)では、職員の案内で、工場内の電気使用量をチェックするモニターなどを見学。水産会社ヤマジンの山田藤吉社長(68)には工場内の電灯を全て発光ダイオード(LED)に替えたことを教わった。植木木工所やトキハインダストリー佐伯店にも省エネ対策を聞いた。
 取材メモを基に記事をまとめた児童たちは、大分合同新聞社整理部の佐藤晋記者(34)と共に見出しやレイアウトを考え、カラフルな紙面を完成させた。

子どもたちが作った紙面

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