飛び出せ学校

日田市前津江小4、5年 地域の宝を知って  飛び出せ学校のバックナンバー

竹尾記者から新聞作りについて話を聞く児童たち
「前津江の魅力をアピールする見出しを」と考える児童たち

昔を学び、新たな発見も

 豊かな自然や文化財が残る日田市前津江町の前津江小学校。「地域の誇れる宝を多くの人に知ってもらおう」と、4、5年生が新聞作りに取り組んだ。
 「皆さんが知っている前津江町の有名な物や場所は何ですか。取り上げたいテーマはありますか」。竹尾真由美記者(28)=大分合同新聞日田支社=が問い掛けた。児童からは「椿ケ鼻ハイランドパーク」「シオジ原生林」「老松天満社」「ヤマメの養殖」など次々と答えが返ってきた。
 昔の前津江を知ろうと、地元の歴史に詳しい長谷部倫光さん(72)に教室で話を聞いた。話を参考にテーマを決めた児童たちは、さっそく取材に飛び出した。
 大野地区の老松天満社や隣にある資料館「伝習館」を訪問。館内で元前津江公民館長の松木紘輝さん(70)から、この地域を治めていた長谷部氏や、5年に1度奉納される大野楽について教えてもらった。
 広葉樹の広がるシオジ原生林を県西部振興局の高宮立身さん(53)と散策。植物を観察した後、御前岳湧水の水を飲むなどして、山の植生や保水性を学んだ。
 ヤマメの養殖をしている「やまめの郷」の綾垣一喜さん(66)にもインタビュー。稚魚の放流体験もしている児童たちにとってヤマメは身近な存在。繊細な魚のため、細心の注意を払って育てられていることを新たに知った。
 聞いた内容や写真を見やすくまとめるため、大分合同新聞NIE推進室の三股秀明室次長(46)の指導で見出しの付け方やレイアウトを勉強。イラストもいっぱい入った楽しい新聞が完成した。

子どもたちが作った紙面

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