大分市南大分小6年1組 南大分新発見!


地元の歴史、言い伝え学ぶ
遺跡や古墳など昔から伝わるものが多くある大分市南大分地区。校区内の知らないことを調べてみよう―と南大分小学校6年1組の児童が新聞作りに取り組んだ。
「南大分地区にはどういう歴史的なものがありますか?」大分合同新聞地域報道部の渋谷優子記者(32)=現・報道部=が問い掛けた。「遺跡や古墳がある」「お地蔵さまがたくさんある」「田んぼや畑にちなんだ名前が多い」。次々と手が挙がる中、多くの疑問も湧いてきた。「どういう遺跡があるのだろう」「地区名の由来は何だろう」「お地蔵さまにはどんな言い伝えがあるのだろう」…。
取材の仕方や記事の書き方を学んだ児童たちは、大分市教育委員会文化財課の長直信さん(34)に小学校の校舎建て替えのときに見つかった、子どもを埋葬した土器のひつぎや大きな溝など遺跡調査の結果について話を聞き、記事にまとめた。
「永興」「奥田」「荏隈」など地名の由来は、文化財課の植木和美さん(48)、永冨健二さん(75)から取材した。「永興」は寺、「奥田」は地名、「荏隈」は地形がそれぞれ現在の大字名になっていることが分かった。
地区にある「火よけ地蔵」「火焼き地蔵」についても調べた。地元の安部征二さん(75)、桜井斉さん(88)に話を聞くと、不思議な言い伝えがあることや、地元の人が大切に守り続けていることが分かった。
地域の多くの人に聞き、調べて発見したことを紙面にまとめようと、大塚史穂記者(36)=大分合同新聞整理部=から見出しの付け方やレイアウトについて学習。見出しにカラフルなイラストを付けたり、地区の地図やキャラクターも入れて、「やさしさと歴史の南大分新発見!」がテーマの新聞が完成した。