飛び出せ学校

佐伯市直川小5年 地域の魅力伝えたい飛び出せ学校のバックナンバー

佐藤記者と新聞づくりの勉強をする児童たち
見出しを考える児童たち

お薦めスポットなど紹介

 カブトムシのすむ森、ホタルが集う清流など豊かな自然に恵まれた佐伯市直川。より多くの人に直川の素晴らしさを伝え、訪れてもらいたいと、直川小学校の5年生13人が地域のお薦めスポットとおいしい物を紹介する新聞作りにチャレンジした。
 「直川の素晴らしいところ、自慢を教えてください」。大分合同新聞佐伯支社の佐藤由佳記者(27)が問い掛けた。児童からは「大きなカブトムシのモニュメントがある」という答えが真っ先に返ってきた。
 モニュメントは6・5メートルもあり、日本一の大きさ。約千種の標本を展示する昆虫館もある。児童たちも直川といえばカブトムシ、昆虫という意識が強いようだ。さらに詳しく知ろうと「かぶとむしの村を創る会」の河野唯雄会長(61)に昆虫が直川のシンボルとなった経緯を聞いた。「直川に光り輝くものをつくりたい」と始まった村おこしの活動。昆虫好きの駐在さんが赴任したことをきっかけに昆虫の村づくりが始まった。標本を集めるため、住民が毎晩山に入り、苦労して虫を集めたことも知った。
 多くの人の思いに支えられ、直川の自慢が生まれたことを知った子どもたち。他の自慢も探そうと学校を飛び出した。「直川鉱泉センター」や「憩の森キャンプ場」、地元グルメの甘酒や豆腐について取材。直川のきれいな水で作る豆腐や甘酒のおいしさの秘密を探った。鉱泉や甘酒のマスコットキャラクターも描いた。
 ぎっしり書かれたメモと写真を持って学校へ戻ると、河村基史記者(26)=大分合同新聞整理部=から見出しの付け方やレイアウトについて学習。直川の素晴らしさが隅々まで詰まった新聞が完成した。

子どもたちが作った紙面

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