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全国学力テスト 小6、一つ下げ11位 中3、過去最高9位一般記事バックナンバー

全国学力テスト 大分県の順位

 文部科学省は31日、小6と中3を対象にした2021年度全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果を公表した。文科省のデータを基にした都道府県別の平均正答率で、大分県の総合順位(公立)は小学校が11位(19年度10位)、中学校は過去最高の9位(同13位)。九州では中学校は4回連続の1位、小学校は鹿児島県に次ぐ2位だった。(24、26面に関連記事)

 昨年度のテストは新型コロナウイルスの影響で中止された。2年ぶりの本年度は5月27日、全国一斉に実施。大分県は国公私立の小学校246校と中学校123校に通う計約1万8500人が国語、算数・数学の2教科をそれぞれ受験した。

 小中(公立)とも国語の正答率は全国平均を1ポイント上回り、算数・数学は全国と同じだった。

 中の国語は「話すこと・聞くこと」「書くこと」など全ての領域で正答率が全国より高かった。

 算数・数学は全国並みだったが、小は「図形」「測定」など、中は「図形」で正答率が低かった。

 テストに合わせて児童生徒に質問紙調査も実施。「授業の内容が良く分かる」と回答した子どもは、小中の2教科でいずれも19年度と比べて1・5~5・3ポイント増加した。子どもの主体的・対話的な学びを推進しようと14年度から取り組む授業方針「新大分スタンダード」の関連では、「友達と話し合う活動を通して考えを深め、広げられている」と答えたのが小で4・6ポイント、中で3・9ポイント増えた。

 県教委義務教育課の武野太課長(56)は「低学力層の割合も全国平均より少なく、新型コロナウイルス禍でも一定の学力を維持できている。結果の分析を進め、県全体の底上げをしていく」と話している。

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