2020.12.09

　【大分】大分市の戸次中（佐藤由美子校長、１７８人）は８日、同校で文化発表会を開き、生徒たちが新聞を活用して取り組んだアートや壁新聞を展示した。

　同校は教育現場で新聞を活用する「ＮＩＥ（教育に新聞を）」の実践指定校。新型コロナウイルスの影響で例年の劇や合唱を取りやめ、展示や映像の発表を中心にした。

　１年生は新聞でクリスマスツリーなどを作った。「新型コロナと政治」「ＳＤＧｓ」などクラスごとにテーマを決め、関連した記事を貼り付けた。「知らなかったこともたくさん出てきた。記事の細かいところまで読むようにしたい」と安部ひなたさん（１３）。

　２年生は全国で初めて誕生したバスガイド、伝統の竹細工など修学旅行先の別府市について調べた内容を新聞にした。３年生は平和学習で班ごとに切り抜き新聞を作った。

　別府地獄めぐりに関する新聞を作った渡辺悠輔さん（１４）は「興味を引くような見出しを考えるのが難しかった」。戦争体験者へのインタビュー記事などをまとめた大木陽太さん（１４）は「戦争を知る人が少なくなっている中、大事に伝えていかなければと思った」と話した。