NIEに関する一般記事

ひと/教科横断型のNIE実践を進める 永松芳恵さん一般記事バックナンバー

 中学校の美術教員だが、新聞記事を活用しながら、総合的な学習の時間や道徳、理科などと美術を組み合わせたユニークな授業を開発している。

 本紙「ひと」欄に掲載された芸術家を学校に招いて話を聞き将来の生き方を考える材料にしたり、街の「落書き」に関する国内外の記事を使って迷惑かアートかをみんなで考えたり…。「授業の材料を探す気持ちで新聞を読むと、記事からアイデアがやってくる」

 父は全国紙の通信員だった。取材をしたり原稿を書く姿を、見ながら育った。「『新聞は日常』という潜在意識はそのころできたのかも」。教育に新聞を活用するNIEの活動には、実践指定校にもなった臼杵市の北中学校で2013年から本格的に取り組み、昨年の第21回NIE全国大会大分大会で成果を発表した。

 1987年に新採用。以来臼杵市や津久見市の中学校で勤務してきた。2016年、津久見市第一中学校で主幹教諭に。同年から日本新聞協会のNIEアドバイザーも務める。「全国大会で創造力豊かな若い授業者が育った」とNIE実践の広がりを喜ぶ。

 臼杵市内で母、夫、長男、次女と暮らす。飼い猫(ラグドール)の「歳三(としぞう)」が大のお気に入り。新潮流の会や県美術協会、独立美術協会で活動する油絵作家でもある。玖珠町出身。 (宗岡博之)

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