教師も共に成長を 実践研究会で堀さん


新聞を教材に活用する教員の自主組織「県NIE実践研究会」の第26回研究会が8日、大分市の大分合同新聞社であった。県内の小中高の教員ら22人が参加。大分大学教育福祉科学部の堀泰樹副学部長が「NIEで育む学びに向かう心」と題して講演した。
新聞を活用した充実した授業には▽目標を明確に理解する▽新聞の機能や特性をよく把握する▽学習の中に新聞を適時・適所に位置付ける―の3点が大事であると指摘。「情報が短時間で入手でき、何度も読み返したり読み飛ばしたりできる新聞の特徴は教材に適している」と説明した。
「今求められる『読解力』とは、単に読むのではなく、それを基に自分の考えを表現することまで含まれている。新聞を活用した授業で子どもも教師も共に成長してほしい」と述べた。
実践報告した臼杵北中学校の永松芳恵教諭は、昨年度から学校全体で取り組んできた、新聞を使った授業について紹介した。ワークショップでは、グループごとに新聞の記事や広告からオノマトペ(擬音語・擬態語)を探して分類。効果を検証した。
研究会は毎月第2土曜日に開き、教育関係者は自由に参加できる。次回は12月13日の予定。